歯周病の治療

歯周病は、おくちの中でも恐ろしい病気の1つですが、

ほとんどの人がこの病気になり、
ほとんどの人が気づくのが遅れ、
歯を失う原因の半分はこの歯周病です。

歯周病の最大の問題は、その「わかりにくさ」にあります。

いったいどういう病気なのか、
正しく理解するところから始めないと、
治療に対する理解もできずに、
歯周病に向き合うことができなくなります。


上の図は、正常な歯の断面図です。
ぱっと見たところ、歯はハグキから生えているように見えますが、
ハグキというのは実は「皮」でして、その皮の下には骨があります。
骨に歯の根っこがささっているので、歯はしっかり固定されていて、何でも噛める、というわけです。


しかし歯周病になりますと・・・


このように、ハグキの中で、骨が無くなっていく病気、

これが「歯周病」なのです!!


「軽度」と「重度」のおくちの写真を見比べても、違いがわかる方はほとんど居ないかと思います。
(ぼくら歯科医師でも、歯周病は見落とすことがよくあります。。)

つまり、どうしても発見が遅れがちになり、気づいたときには手遅れになっていることがほとんどです。

歯周病の原因となるのは、図でも示されている「プラーク」や「歯石」といった歯の汚れです。

ハグキの表面上にあるプラークや歯石は、見えているので簡単に除去できますが、
ハグキの中についてしまった黒い歯石は、「見えない」「硬い」「器具が届かない」と、取り除くのはかなり難しいのです。

お風呂のタイルの黒かびを想像してください。
マイナスドライバーでごりごりこすって落としたりしますよね。
歯石の除去もそんな感じになります。
口の中にカビキラーは使えないので、大変なのです。。

ですので、どうしても「時間」と「回数」がかかってしまします。
このへんで理解が得られず、通われなくなる患者様が非常に多いです。
これは、歯科医師側からの説明が足りないからだと感じています。

さらにハグキの中なので「見えない」という難点もあります。
どうしても歯石が除去しきれない場合は、ハグキを切り開いて、中の歯石を見える状態にして、
完全に除去する、「Fop」と呼ばれる処置も必要になります。


この処置を行えば、ほとんどの歯周病を解決することができます!
ただし、歯がグラグラするともう「手遅れ」ですので、
そうなる前に、
歯周病のチェックを歯医者さんで行いましょう!!


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